本日11時から第2回弁論が行われました。弁論そのものは都側が準備書面を提出し短いやり取りが行われ、次回の弁論日時が決定され終了しました。終了後、弁護士会館に移動し原告、家族、弁護団、傍聴参加者で交流会が持たれました。
弁護団の笹山弁護士が本日の法廷でのやり取りが解説しました。裁判官が都側に確認していたのは、こちらの主張に対して都側の準備書面の主張が不十分だと判断したからと。こちらとしては都側の主張が全部出そろってから反論したいと考えているが、裁判長は速やかに証拠調べに入りたがっているようだと今後の見込みについても述べました。
続いて小部弁護士が、超過勤務を申請させない、年休を申請させない、水際以前で止めてしまう仕組みが職場を支配していたのであり、そこは事実を深堀しないと明らかにならない。早い弁論のサイクルは深堀しない結論がでる危険性があると指摘。
長谷川弁護士は、水際で止める仕組みが現場でどのように働いていたかを具体的に指摘しました。
交流会には、支える会の本田宏さん、中原のり子さんも参加しました。本田さんは、これからは「専門職の自己研鑽」が重要な論点になると指摘しました。中原さんは、自らが薬剤師であり過労死遺族であることを話し、原告とご両親に熱いエールを送りました。ご両親の力強い発言に続き、「残業ゼロなどと言っている都を糺したい。しっかり反論していきたい」という原告の思いを共有して交流会を終了しました。